✤ ひいらぎの葉と赤い実を飾る訳 ✤
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- 2015年12月23日
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みなさんはクリスマスにどのようなケーキを召し上がりますか。
写真は、イギリスの伝統的なクリスマスケーキ【クリスマスプディング:Christmas pudding】です。
プディングという名前から、一般的に想像されるプリンとは違うのです。
このケーキは、生パン粉と小麦粉、ミンスミートと呼ばれる牛脂、卵、砂糖、ブランデーなどにつけて柔らかくしたドライフルーツ、クルミなどのナッツ類、香辛料(ナツメグ、シナモン、クローブなど)、ラム酒などの材料を混ぜ合わせて、オーブンで蒸し・焼いたものです。
そして発酵・熟成させるケーキなど、他にはないでしょう。
家族全員で願い事を唱えながら生地をかき回した後に型に流し込み、蒸すのだそうです。
(*1)指輪やコイン、指貫などの小物を入れたり、(*2)ひいらぎの葉と赤い実を飾り、(*3)食べる前にブランデーをかけてフランべするのが特徴的。 それぞれの工程に由来や意味、言い伝えがあるというのは素敵な事です。
Walkers社が発売している英国からの輸入品が有名のようです。
(Amazonで購入可能。)
それでは、素敵な Christmas Eve をお過ごしください。
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(*1)十二夜でケーキの中に護符を入れる習慣に由来。
切り分けられたときに当たった小物を見て将来の運勢を占う。
石井理恵子『英国フード記 AtoZ』
(*2)ヒイラギの枝はキリストの茨の冠、赤い実はキリストの血を表している。
ベイリー『イギリス料理』
(*3)フランベは太陽の熱を表す儀式に由来すると考えられている。
21世紀研究会編『食の世界地図』
Walkers社 Rich Fruit Pudding はこちら
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